浮気離婚問題  養育費の滞り

夫の浮気が原因で離婚されたK子さんから依頼をいただく。

依頼内容は元夫の「養育費未払い」においての現在の勤務先調査。

元夫は離婚時に調停で養育費を約束する。

だが、養育費を払ってきたのはわずか数ヶ月だけ。

その後、K子さんは元夫の携帯電話に連絡するが、

既にその電話は解約されていた。

元夫の勤務先に連絡するが「既に退社しています」とのことであった。

弁護士に相談に行ってみたが、「諦めた方がいいね」と言われる。

K子さんは離婚後、二つの仕事を掛け持ちながら

小さな2人の子供を育てていた。

自分の給与と母子手当て(一人親手当て)でギリギリの生活を送っていた。

ある時、6歳の長男が小さな手紙をK子さんに手渡した。

その手紙には・・・・

「いつもおいしいごはんをつくってくれてありがとう」

「やさしくしてくれてありがとう」

「いっしょにねてくれてありがとう」

「こうえんにつれていってくれてありがとう」 などと書いてあった。

その手紙を見たK子さんは決心をした。

この子たちに対して父親としての責任を放棄し、

養育費を払ってこない元夫と戦おうと・・・と。

その後、普段の生活をやりくりして、調査費用を捻出し、

探偵に元夫の勤務先調査を依頼されたのだ。

元夫の勤務先が分かったK子さんは「給与の差し押さえ」の手続きに進んだ。

結局、元夫はその後、養育費を支払ってきている。

K子さんはその養育費の全てをそれぞれの子供の積み立て貯金にしている。

K子さんが探偵に言っていました。

「夫婦の勝手でこの子たちには寂しい思いをさせています」

「養育費はこの子たちにとっての父親の存在と同じです」

「だからこそ、養育費は父親として払ってもらわなければならないのです」

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