探偵 美唄 浮気問題~高倉 健のように・・・

探偵は、映画の中の高倉健になりたいといつも思っています。

寡黙で心が強く、自分より他人を思いやり、

どんなに自分が理不尽な状況に追いやられても

『男のやせ我慢』を貫き通す。

そんな高倉健になりたい。

だが実際、自分は程遠い人間ですが・・・

ですが自分が探偵になったころは、

そんな高倉健のような漢がたくさんいました。

ある調査での話。

奥さんが子供を置いて家出・・・

探偵が奥さんを発見したのだが、

奥さんは他の男性と一緒に生活していたのだ。

探偵がその状況をご主人に報告をする。

ご主人は一言、探偵に言った。

『この離婚届けを妻に届けて下さい』

『そして子供のことは心配するな』と告げて下さいと。

探偵は『それはおかしいです』

『奥さんに責任をとらせるべきです』と。

ご主人は『これも自分の運命です』と。

そしてご主人は2人の子供の子育てと

仕事をしながら一生懸命に生きた。

別なある調査での話。

妻の浮気が原因で離婚したご主人。

12歳の女の子の親権は争ったが妻になった。

ご主人は毎月、5万円の養育費を払い続けた。

ご主人の給与からすると大きな額であった。

そのために日曜日は引越業のアルバイトをしていた。

それから12年の月日がたった。

そのご主人から先日、ご連絡をいただく。

風のうわさで娘が結婚をするらしい。

そしてこの通帳を直接、娘に渡してほしいと。

通帳には毎月、2万円ずつ貯金されていた。

養育費だけでも大変だったであろうに、

仕事の他にアルバイトをして、

生活を切り詰めながら貯金をしていたらしい。

探偵は思わず涙がこぼれてしまう。

探偵はこのような人たちに『漢の美学』をみる。

昔はこんな高倉健のような漢たちがいたのです。

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