ある調査での話。
ご主人から奥さんと子供を探してほしいとの依頼。
探偵は今までの経緯をお聞きした。
3か月前、奥さんから相談された。
ご主人が転職のため、給与が下がったため、
いったん離婚しようと。
そして奥さんはパートをしながら母子手当をもらう。
アナタはその間、少しでもお金をためて下さいと。
ご主人は考えた末に奥さんの申出を承諾した。
一週間後、ご主人は家を出て1Kのアパートに越して
離婚届けを役所に出した。
そしてさらに3日後、ご主人が奥さんと子供を訪ねると
なんと空家になっていた。
奥さんの実家に連絡を取るが、
母親は不自然な答え方で「知りません」とだけしか答えない。
携帯電話に電話をかけても「現在、使われておりません」
そしてご主人も自分で探したのだが見つからない。
そして探偵にご相談に来られた。
探偵が調査をしてみると奥さんは別な町に引越をしていた。
そしてなんと別な男性と同棲していたのだ。
3歳の子供もすっかりなついていた。
ご主人は探偵の報告を受けて、その家を訪ねた。
夫 「これはどういうことだ」
妻 「何のこと?」
夫 「とりあえず離婚してお金を貯めようと言ってただろう」
妻 「何を言っているのか分からない」
「いずれにしても、もう離婚したんだから」
夫 「騙したのか?」
妻 「・・・・・・・・・・・」
ご主人は騙されたのです。
奥さんは浮気相手と関係が煮詰まっていた。
だが簡単に離婚はできないと思い、
騙し離婚作戦を考えたのだろう。
これは奥さんの作戦勝ち。
ご主人はもうどうにもできない。
例え裁判をかけたとしても
奥さんとのやり取りを証明することはできない。
そして離婚は完全なる形で成立しているのです。
探偵はこのようなケースを何度も見ています。
その離婚、罠じゃないですか?
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